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新春にあたり

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森川 和徳
峰延農業協同組合
代表理事組合長 森川 和徳

平成29年の幕開けにあたり、組合員皆様、当組合の事業各般にわたりご厚誼、ご愛顧を頂いております皆様がご健勝で新年を迎えられましたことに心よりお慶びを申し上げます。
 日頃より皆々様には、峰延農業協同組合の事業各般にわたりご理解とご支援を賜っておりますことに対して厚くお礼申し上げます。
また、関係機関の皆様よりご指導とご支援を頂いておりますことに、お礼申し上げます。
 昨年の営農を振り返りますと、不安定な天候、低温多雨が地域の主力農産物であります、「水稲」、「麦」、「大豆」「野菜」の収量品質に少なからず悪影響を与えました。平成28年の営農を総括しますと、天候不順低温等厳しい条件の下、組合員皆様が基本技術の励行に努められ平年作水準を維持できました。
一昨年10月に大筋合意された「TPP」はアメリカの次期大統領トランプ氏が「TPP」を離脱し、日米二国間交渉を表明しました。EUとのEPA交渉の動きなど、ますます我が国の農業の先行きは不透明感を増しています。道民、国民の皆様と連帯しながら国内農業の危機、食の安全保障の問題として運動を展開してきましたが今後とも、地域農業、地域経済発展のため関係する組織、機関と連帯の輪の拡大を図り運動して参ります。
 第68回総会において平成28年度から30年度までの3年の目標として「第9次地域農業振興計画・JA中期経営計画」を定めさせて頂きました。一昨年11月に北海道農協大会で承認された農業所得20%増大の目標を掲げましたが、昨年の結果は厳しいものとなりました。天候による不確実性を計画に織り込みながら、僅かな一歩でも積み上げて参りたいと思います。目標達成を確実にするために1年ごとの計画を設定し、計画をご家族皆様で共有されることが最も重要なことと思います。共有された目標を土台に営農計画書においては細かい数字を積み上げて、きっちり仕上げて頂きたいと思います。大きな目標の達成も小さい単位の実現を積み上げていく結果です。日頃よりご家族の中で営農について話されていることがとても大切なことと思います。
 規制改革会議が、農業、農協改革に関して答申をしました。このことはメディアにおいては「提言こそが閉塞感のある農業を改革する唯一無二」であるかのような錯覚を国民に与えています。北海道のクミカンについても廃止するよう求められていました。このことに対して素早く行動を起こし、削除されましたが、間違いなく、この改革路線は多少時間が掛かったとしても実現に向けて様々な干渉、指導が政策の中に取り込まれていくものと危惧しています。「農協」は、農業改革の邪魔な存在とのレッテル貼りが行われていると、捉えるべきと思います。しっかり丁寧な説明と、行動に因って示していかなくてはならないと思います。消費者の皆様との食農共育活動は農業体験を通して今までもこれからも進めて参ります。併せて、農協組織、農業関連企業、関係機関と共に行動の輪を大きくして参ります。
 農業を取り巻く環境は他の地方産業が置かれている情況と変わらないと思います。その中にあって、組合員の皆様、峰延地域に住まわれている皆様のよりよい明日を目指して峰延農業協同組合は平成29年度も報徳運動「一円融合」を目指して、「積小為大」を心がけ事業の展開を図って参ります。組合員皆様、峰延地域の農業の発展を図るため課題を整理し、改善するために役職員力を合わせて参ります。峰延農業協同組合の農と食をキーワードに関わり合うすべての皆様にとりまして本年がご健勝で幸多い年となりますようお祈り申し上げます。本年も峰延農業協同組合をよろしくお願い申し上げご挨拶とさせていただきます。

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